MIHO LEGEND 美保伝説

美保伝説

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第12話 新たな伝説に向けて

遅ればせながら、皆様、新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ娘美保のことをよろしくお願いいたします。
また、皆様方に幸多きことを願います!

さて、賞金女王になった翌2009年、ツアー途中に美保は手首を痛めてしまいます。
2年目のジンクスとでも言うのでしょうか、やはり2008年は頑張りすぎて体に無理が来ていたみたいです。
怪我のせいで、2009年は上位に顔を出すにも関わらず、未勝利に終わってしまいます。

不毛の年を終えて、待ちに待った優勝カップを手にするチャンスが訪れます。
2010年4月2日から4月4日、静岡県の葛城ゴルフ倶楽部にてヤマハレディースが開催されました。
初日、雨で開始が3時間遅れ、日没サスペンデッドとなり、美保はこの日試合を消化出来ませんでした。
初日の試合を消化できた人の暫定トップは不動選手。
美保も何ホールか残しておりましたが、トップにおります。久しぶりの予感が漂います。

2日目、強風が吹き荒れる中、第1ラウンドと第2ラウンドを終了し、首位をキープします。
タイには天沼選手、3位は2打差で黄アルム選手と続きます。
2日目を終わってアンダーパーで回っているのは美保と天沼選手だけでした。
かなり厳しいコンディションだったのでしょう。

最終日、新人の綾田紘子選手が猛追します。7アンダーの65で回り、3アンダーで先にホールアウト。
美保は最終組で黄アルム選手と天沼選手とまわります。
美保、黄選手3アンダーで迎えた運命の最終ホール。3打目を放ち、3選手ともベタピンにつけます。
美保は2メートル、黄選手、天沼選手は1.5メートルの距離を残します。
最初にパットを打った美保はきっちりバーディーを奪って単独首位となります。この時点で綾田選手の優勝がなくなりました。ついで、天沼選手がバーディーを奪い、最後に黄選手がパットを行います。
入れればプレーオフ。美保より短いパットだったので、入れそうな気がします。が、残念ながら、これを外して、久しぶりに美保は優勝カップを手にします。
2009年が未勝利だっただけに、嬉しかったことでしょう。
優勝インタビューで「最後のパットは燃えましたね。」といっている通り、新人の綾田選手が3アンダーでホールアウトしていることを知っていたでしょうし、同組の黄選手は自分より近い距離のバーディーパットでしたし、気合十分で優勝を引き寄せた貴重な試合でありました。

優勝の副賞はヤマハさんのフィッシングボートとグランドピアノ。私は大喜びです。
フィッシングボートはヤマハ様と相談の上、少し追加でお金を出して、12名乗りのクルーザーを購入しました。熊本の天草パールマリーナに置いており、私は船舶一級免許を取得し、加山雄三になった気分でクルージングや釣りを楽しんでいます。
海にも大分慣れてきましたので、今年はカジキ釣りにでも出かけてみます。

2008年の11月に私は脳梗塞で倒れ、翌年に糖尿病になりました。
食事制限、適度の運動で少しづつ回復に向かっておりましたが、何せ厄介な病気です。美保の優勝こそが特別な薬となっておりました。
病気とは怖いもので、少し前に今度は、若年性認知症と医師の診断が下されました。
この病気になる方の4分の3が脳梗塞、脳血管障害、アルツハイマーに掛かった人だそうです。
幸いにして、私の場合は、軽い物忘れ、過去への逃避などの症状ですが、ゆっくりではあるが病気の進行は免れないとのことでした。
そこで、指を動かすピアノこそが、最も脳細胞への刺激に良いと聞き、脳の活性化に努めるため、私はピアノを習い始めました。
習い始めて間もないのですが、スピーカーとマイクを購入し、こちらは河島英吾になった気分で弾いております。5月に行われるピアノ演奏会に参加できるように孤軍奮闘中です。美保ありがとう。

最後に、一昨年美保の師匠清元先生が病で倒れられました。
倒れられる直前に私に「最後の弟子があなたの子供でよかった」とおっしゃられました。
2010年は1勝することが出来ましたが、またも手首痛が再発し、棄権を繰り返します。
ツアー終盤には、治療に専念するために残り5試合を全て棄権しました。
現在の美保の手首は大分良くなっており、完治させるために、今は一切クラブを握らず、体幹トレーニングに励んでいるみたいです。
心の師匠(清元先生)が近くにいらっしゃらないことは、美保にとって手首の故障もさることながら、歩むべき道標を探す大事な茨の道となるでしょう。
それでも歩いて行かなければならない。プロとは厳しいものです。

吉報として、皆さんご存知かと思いますが、昨シーズン末より所属が新たに京セラミタさんとなり、サポート体制も万全となったので、2011年のツアーを活躍できるよう祈るばかりです。

さて、現在の美保伝説は今回が最終回です。
今後も新たな美保伝説が生まれることを期待してください。
新たな伝説が生まれるたびに皆さんに裏話をお届けできればと思っております。
ご愛読ありがとうございました。

美保語録 怪我は自己管理の責任。ファンの皆様には申し訳ない。

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