FINAL ~永遠に~

美保伝説

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第11話 我が愛しのクルーザー

 やはり、ヤマハレディースの副賞で頂いたボートに少しばかりの追銭を打ちまして購入した、PC31なるクルーザー(12名乗り)に乗り、「加山雄三さん」になったつもりで大海原を快走していたことは「美保伝説 第12話」にて記述しました。

 しかし、これまた、これでは満足に達していない私がいたのです。私は次なるは15名乗りのクルーザーを購入しようと意欲をメラメラと燃やしていたのです。今度ばかりは…と、家内の了解をもらうため、家内のご機嫌を取る毎日を過ごしました。家内にマッサージをしたり、自分で寿司を握り家内に食べさせたり…と、それはそれは、大変な苦労を重ねたのです。ある時、思い切って家内にクルーザーの事を打ち明けたのです。すると、なんと!なんと!!家内は何も言わずOKをくれました。

 後で聞いた話ですが…家内は「あの人は買うと言ったら買う人、取ると言ったら絶対に取る人。美保を育ててきて、人生の半分を捧げた人。自分の買いたいものも買わず、家庭一途に頑張ってきた人」と…この話は娘婿の和哉から聞かされるのですが、やはり私が17歳で知り、我が人生の伴侶として娶った心眼の目に間違いはなかった!と。この時ばかりは勝手ながら自画自賛しておりました(笑)

 それからは勿論、熊本へ帰省した美保も一緒に連れて行き、一海里離れれば誰でも操縦出来る船の法律に従い、美保は颯爽とハンドルを握り、「俺の海」を満喫していたのです。

 美保は現役を離れ、ゴルフ一途の道を歩み、今、大海原の大自然からすると「何とちっぽけな事に」と気付いているのかもしれませんね!!

 最後に…その船のお金は誰が出したかって?それは勿論の事、宏二郎のお金ですぞ!!テレビでも放送がありましたが…美保の賞金には一切手を着けていませんよ!それは全て家内が管理しているからです(笑)

 我が愛する家内を見習え…美保へ。

次回予告 私のヘタクソな唄を、お聴きください!

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